RECRUIT

Project Story

若手ながら、力を合わせて
韓国情報プラットフォーム
『ハニカム コリア』を立ち上げた2人。
その軌跡と夢を語る。

荻原 萌々佳

コミュニティサービス事業部
メディアプロダクション部 部長
ハニカムコリア 編集長

高校時代、授業を通じて企業の商品企画に参加する機会があり、マーケティングに興味を覚えた。その後、マーケティングを専攻していた大学時代、縁あってライスカレーのインターンシップに参加する。

中里 有沙

データテクノロジー部
クリエイティブ課
インフォメーションアーキテクト

モノづくりが好きだったこともあり、美術関連の専門学校時代はジュエリーデザインを専攻していた。その後、知人を介し、韓国好きの学生を探していたライスカレーのインターンシップに参加する。

国内最大級の
韓国情報インスタグラムメディアとして、
12万人以上のフォロワーを数える
『ハニカム コリア』。
立ち上げから関わる若手社員2名が語る、
メディアを生み、育てる苦労と面白さとは。

01二人の出会いと
『ハニカム コリア』の立ち上げについて

まずは、お二人の最初の出会いと『ハニカム コリア』の立ち上げについて、お伺いできますか?

荻原
最初の出会いは、共に参加した当社のインターンシップです。私も中里も、知人の縁で「韓国カルチャーに興味があるインターン生を募集している会社がある」という話を耳にし、応募しました。参加人数は、全員で4名。4名全員、いまでも当社で働いているんですよ。
中里
当時の萩原さんの印象は、「THE大学生」って感じで……。
荻原
何、それ(笑)。
中里
当時、美術関連の専門学校でモノづくりに没頭していた身からすると、「大学生活を満喫してそうな、キラキラした子だなー」と思って見ていました。
荻原
確かに、いま以上に元気だった記憶があります(笑)。一方で私は、自分より少し早くインターンを開始していた中里さんを見て、「この会社でアルバイトしている子なのかな……」と思っていました。
中里
そんな私たちインターン生に向けて、会社から出されたお題が「立ち上げを予定している韓国関連のアパレル向けECサイトの企画作成」でした。
荻原
本格的なプロジェクトに関わるのは、もちろん初めて。最適なタイミングで社員の方々のフォローが入るとはいえ、大久保社長と共に自分たちが率先して企画を考えるので、無我夢中だった記憶があります。
中里
大変だったよね(笑)。でも、2018年6月のインターン開始から2019年4月の入社まで、一貫して携わることができました。おかげですごく良い経験になったし、成長もできたと思います。
荻原
試行錯誤したのですが、思うように結果が出ず、2019年5月にプロジェクトは一旦ストップ。その後、何か代わりになる新しいことをしたいねと話しあって生まれたのが、10代・20代を中心とした若い世代へ向け「リアル韓国を届ける」をテーマにした『ハニカム コリア』です。
中里
二人とも韓国カルチャーは好きだったんですが、どのメディアもなんだか「ファンタジー化」されている印象を持っていたんです。「韓国アイドル=王子さま」、みたいな。
荻原
いまの子って、SNSにも慣れてるし、そこまでファンタジーを追ってない。現実を見ているんです。だったら、等身大のリアルな韓国情報を伝えるメディアがあってもいいんじゃない? って話になったんだよね。
中里
そうそう。私たち自身、年に数回は韓国に行くんですが、観光ガイドに載っている定番以外にも素敵な場所やおいしい料理ってたくさんある。だからこそ、自分たちが直接見聞きして、本当に紹介したいと思った事を発信できるメディアにしたいと思ったんです。
荻原
例えば、弘大(ホンデ)っていう人気エリアのお隣に「延南洞(ヨンナムドン)」っていう街があるんですが、そこなんかすごい素敵ですよ。
中里
延南洞(ヨンナムドン)、良いよねー! カフェとか小物屋さんとかがたくさんあるんですけど、日本人はほぼいない。まだ有名になる前の、穴場スポットだと思います。
荻原
行きたくなってきた(笑)。

02『ハニカム コリア』における、
それぞれの役割について

次に、『ハニカム コリア』内でのお二人の役割について、教えて下さい。

荻原
私は『ハニカム コリア』の編集長という立場で、最終的な編集判断をはじめ、投稿のスケジュール作成や内容の考案、他メディアのチェックなどを幅広くおこなっています。もちろん、企画に際しては中里さんと二人で考えますし、投稿内容の作成にあたっては韓国支社のメンバーやアルバイトの方々の協力をあおぐので、一人では何もできません。関わってくれるたくさんの人の真ん中に立って、色んなことをやっているイメージです。
中里
私は『ハニカム コリア』のクリエイティブ担当として、主に投稿内容の作成を手掛けています。メインターゲットである若年層を意識しながら、ぱっと見て「かわいいな」と思われるようデザイン等を工夫しています。老舗の韓国メディアは、色数が少なかったりデザインが大人っぽかったりするので、そうした他メディアとの差別化も意識しています。
荻原
伝えたい内容を投稿に詰め込むと、時々ごちゃごちゃになっちゃうんです。情報量が多すぎるんですね。当然、文字数や画像も多くなって「どうしよう……」と悩むんですが、中里さんがデザインした投稿を見ると、すごく纏まっててストンと頭に入ってくるんです。実際、フォロワーさんにアンケートを取ると「クリエイティブがかわいい」という理由で『ハニカム コリア』を支持して下さっている方が多くて。その意味でも、中里さんの存在は重要だと感じています。
中里
ありがとう! 萩原さんは企画や内容を考える立場だから、情報の収集スピードがすごく速いですね。私が「これ知ってる?」って聞いた韓国ネタは、ほぼ全部知ってる(笑)。韓国のみならず日本の流行も知っているので、常にトレンドの最先端にいるイメージです。また、編集長という立場上お客様と接する機会も多いので、そうした点も見習いたいですね。
荻原
『ハニカム コリア』内の広告スペースへの出稿を検討して下さるお客様先へ、セールスの担当者と共にお伺いしています。インスタグラムのアカウントからDMを通じて営業をかけて、リアクションを頂いたお客様からアポイントのお時間を頂き、PRする流れです。『ハニカム コリア』がメディアとして永続的に成長していくために欠かせないお仕事なので、責任を持って直接足を運びます。
中里
色んな仕事で忙しいのに、よくあんなに情報収集できるよね。
荻原
なんかもう、それが趣味かも。仕事とか、そういう風には全く思わなくて。とにかく最新の情報を取り入れるのが好きだし、苦じゃない。どっちかっていうと「最新のものは全部好き!」みたいな。めちゃくちゃミーハーなんだと思う(笑)。
中里
分かる(笑)。私も、めっちゃミーハーだと思う。
荻原
でも、それが仕事に繋がってるから楽しいよね。インスタもツイッターも見るけど、そこで目にしたトレンドやバズってた話題を投稿に活かすことができるし。
中里
そうだね。

03メディアを育てる中で感じた、
最も大きなハードルとは

『ハニカム コリア』に関わる中で、最も大変だった思い出を聞かせて下さい。

中里
『ハニカム コリア』で運営しているインスタグラムアカウントが1万フォロワーを達成した頃、会社から次の目標として「10万フォロワー」を提示されました。1万フォロワーを目指すのもそう簡単ではありませんでしたが、10万という数字はハードルとしてさらに高く、苦戦したことを覚えています。
荻原
それでも、インサイトデータのチェックと投稿内容の改善を繰り返すことで、何とか5万フォロワーまでは達成できたんです。ところが、そこから「8万フォロワー」「10万フォロワー」を超える壁が高かった……。
中里
一時期、全然フォロワーが増えなかった時期もあったよね?
荻原
あった、あった。むしろ、少しずつ減ってたよね。当時は、「とにかくPDCAを回そう」と励まし合って、色んなことを試しました。昔の投稿を見直して、良い点を振り返ったり。内容もクリエイティブも試行錯誤したことを覚えています。タイトルの付け方やフォントの選び方を変えてみたり、イラストや手書きの割合を増やすなどもしました。
中里
投稿全体も、コラージュにしたりランキング形式にしたり。色々やったよね(笑)。
荻原
やったね(笑)。次第にハッシュタグ一つにも敏感になってきて「少し、気にしすぎかな」と思い、一度、肩の力を抜いて普通に投稿してみたんです。フォロワーの数も忘れて、投稿内容を充実させることに意識を向けて。
中里
すると、自然とフォロワー数が伸びていき、10万フォロワーを達成することができました(20年8月現在のフォロワー数・12.1万人)。いま思えば、フォロワー数を気にしすぎるあまり、『ハニカム コリア』の最初の目的だった「リアル韓国を届ける」というコンセプトから、少しずつずれていたのかもしれません。
荻原
試行錯誤していた時期は他のメディアをチェックして、良い点を吸収して活かそうとしていたのですが、それでは『ハニカム コリア』を見る理由がありません。実際、そこから一歩離れて、改めて最初のコンセプトに近い「自分たちの経験を文字にする」「地元でしか知られていないようなプチ情報を届ける」といったことに集中することで、フォロワー数が伸びていったんです。
中里
見る人が増え、メディアとしての影響力が高まると、つい情報の整合性や正確さを気にしがち。もちろんそれも大切ですが、一方で自分たちが「一人の韓国カルチャー好き」として知りたかった、リアルで面白い情報を大切にしなければいけないことに、改めて気付くことができました。
荻原
『ハニカム コリア』が成長していく中で、関わる人も増えていったんです。たくさんの大人の方々にも見てもらう機会ができ、注目されることも増えてきました。だからこそ、それを前向きに捉え、自分の仕事として『ハニカム コリア』と向き合うことが大切だと考えています。
中里
事業として認められた誇りを胸に、常に「私たちのあったらいいな」を想像して、韓国カルチャー好きが求めるものを生みだすことに集中していきたいと思います。

04『ハニカム コリア』と
自分自身のこれからについて

最後に、『ハニカム コリア』の今後の目標を教えて下さい。

荻原
国内最大級の韓国情報インスタグラムメディアとして、SNS上ではたくさんの支持を集めている『ハニカム コリア』ですが、世間一般の認知度はまだまだだと感じています。だからこそ、今後は「韓国といえば『ハニカム コリア』だよね」と想起してもらえるようなコミュニティに育てるべく、D2Cサービス(自社で企画・製造した商品を、自社で制作したECサイトで直接販売する仕組み)を提供したり、他のメディアとコラボをしたり、幅広い年齢層に支持されるようなコンテンツを作るなど、様々な展開へと注力していきたいと考えています。
中里
私も萩原さんと同じく、「韓国といえば」で『ハニカム コリア』を思い浮かべる人が増えてほしいと願っています。実はいま、「韓国旅行好き向けのコインアプリサービス」を準備しているのですが、こうしたサービスを広げていくことで『ハニカム コリア』の認知を上げ、不動のポジションを確立できれば嬉しいですね。
荻原
また、『ハニカム コリア』の事業が拡大したことで、多くの人が運営に関わってくれるようになりました。その中には、当然私たちほどの熱量を持てない方もいると思います。だからこそ、中里さんと私が感じている想いやコンセプトを積極的に伝えていく必要があると考えています。
中里
個人的には、グッズを製作してみたいですね。
荻原
いいね! 何を作りたいの?
中里
キャリーバッグ(笑)。
荻原
『ハニカム コリア』のキャリーバッグ? 欲しい! 空港とかで、たくさんの人がそのバッグを持ってたら嬉しいよね。
中里
嬉しいね! 萩原さんは、個人的にやってみたいことはあるの?
荻原
大学時代、トレンドの最先端になり得る若年層(高校生)をターゲットにしたマーケティング活動に興味を持ったの。だからこそ、いずれは『ハニカム コリア』の他にも若年層をターゲットにしたコミュニティを作って、商品開発のような事業立案に携われる場所を高校生に提供したいと思ってるんだよね。
中里
『ハニカム コリア』の前進となる事業がスタートしたのも、ただの「韓国カルチャー好きの学生」だった私たちを信頼して任せてくれた当社の社風があったからこそ。社内で「small start, small error」と呼ばれるそんなカルチャーがあれば、私たちの目標も夢ではない気がする。
荻原
変化を許容する柔軟性と積極性さえあれば、色んなことにチャレンジできる場所だからね。たくさんの助けをお借りしながら、これからも『ハニカム コリア』をどんどん成長させていこうね。

※掲載内容はインタビュー当時のものです